近年、健康志向が高まる中で様々な栄養補助食品やサプリメントが人気を博し利用者が増えている。その背景には、毎日の食生活の中に見え隠れする「偏食」が要因となり、実際に体調不良に陥った人、大病を患った人、それ以外でも生活習慣病予防のため、手軽に大量の野菜成分を補給できる青汁などに注目が集まったからです。

青汁には大自然で無農薬で育てられた”ケール”や”大麦若葉”などを主原料とするものが多い。もちろんケールと大麦若葉以外の成分も豊富に含まれているのだが、その中でも注目すべき最重要ポイントは「食物繊維の量」であることを知らない人が多い。

青汁選びで普通頭に浮かぶのがその味（飲みやすさ）・栄養素・価格であろうと思われるが、この食物繊維がどれくらいふくまれているか？ということを知っておかないと青汁を飲んでもあまり意味がないことになってしまいます。

それはなぜか？これを理解するのには、人がなぜ野菜を大量に摂取する必要があるのか！という部分に注目する必要が出てくる。それは・・・体外への不要物の排出（便）である。

ここで言っているのは便秘解消のために青汁を飲むなどということではない。この便の中には体内の各細胞から排出された不要成分（体内毒素）が集められ、体外へ便と一緒に排出される。

ところが食物繊維が少ない便は水溶液状（しっかり形をキープできない）となり、せっかく便の中に吸収された不要成分が漏れ出し、毒素などが腸から再吸収されるという悪循環を起こしてしまう可能性が非常に高くなるのである。これが病気発生の原因になっていることを知る人は少ない。

あなたはしっかりとした便の特徴をご存知だろうか？

あまり知らない人が多いようだが、この便が出ているときには健康体であるというバロメーターにもなるのので、ここでご紹介しておくことにする。健康体のときに便は、肛門から排出された時に形が崩れず便器の水の中に浮くのである。沈む便は食物繊維が少ないと思って間違いない。

さらに、便表面がコーティングされているようになるので、排出した後にほとんどトイレットペーパーを汚すことがないのである。トイレットペーパーが汚れまくる、何回も拭くのは、便が排出されるときに形態維持ができず、崩れながら出てくるのでそのカスが肛門付近に付着するからである。

また、このような便は「粘性」があるため、1度では拭き取りきれないので何度もトイレットペーパーを使用することになるのである。もちろんほとんど臭いがなく、トイレを出た後にも”ほぼ無臭” という状態である。信じられないようだが本当なのである。

だから昔の人は食物繊維を多く含む野菜をたくさん摂取し、体調管理も行いながら、排出した便は畑や田んぼなどに撒いて植物の栄養素としたのである。

だが、現代人の便を調査すると食物が育つ栄養分よりも、体内毒素の方が多いために「肥」としては利用できないような状態だということである。それだけ現代人が摂取する食物に偏りが起きている証拠である。

毎日食べるコンビニ弁当、ハンバーガー、ポテチ・・・どれをとっても食物繊維とはほぼ無縁なのがわかると思う。人の体は取り入れたら出す！ということがとても重要であり、栄養素を多量に取り入れれば健康！という思い込みは大変危険なことなのです。

もちろん青汁を栄養補助食品、不足栄養素の補給という面で愛飲しようとする試みは良いのだが、食物繊維がどれくらい含まれているか？を比較して選ぶことが大前提となる。

それから毎日飲み続けるための青汁の味、継続して飲むための経済的な側面（価格）、含まれている栄養成分などを吟味するように心がけられたい。

昨今の青汁は食物繊維を多く含んだものが多いが、それでも一袋あの量である。食物繊維が含まれる量はそれほど多くはないと思われるので、青汁を飲む際には食物繊維だけのサプリメントの併食がおすすめです。